双子 IN ワンダーランド

男女の双子の母です。妊娠・出産・育児…自分が欲しかった双子の情報をまとめてみました。

管理入院

管理入院とは

次の項目である『妊娠中のリスク』でもお話しますが、双胎は原則として、妊娠早期から2週間毎に妊娠検診を施行し、胎児発育、羊水量、産道のチェックをしています。多胎の産休は25週からですが、より早期から無理をしないようにすることが妊娠経過を改善します。とくに絨毛膜性双胎では妊娠26週から遅くとも30週より管理入院を考慮します。入院後の子宮収縮抑制剤は落ち着いていれば飲み薬で対応できますが、飲み薬でコントロールできなければ持続点滴投与が必要となります。
2絨毛膜2羊膜ではリスクを個別に評価し、安静の程度を指示します。
3胎妊娠では妊娠20週から24週より入院管理を考慮します。

経験談

管理入院していない事例

私は帝王切開で出産したのですが、妊娠経過が良好だったことと、「病院・入院が嫌いだから、経過が良好な限り入院したくない」という私の意志をドクターが受け入れてくださったので、ぎりぎりまで管理入院しなくてもよかったです。
本当は前日から入院したいくらいだったのですが、さすがに「もうそろそろ入院して中の設備に慣れておいたら」という穏やかな圧力勧めがありましたので、観念して一週間だけ出産前入院を経験しました(先生、その節はすみません)。

また、かかっていた病院が、常に病床がいっぱいだということで、帝王切開前日に来院を薦められたというお母さんの話も実際に聞いたことがあります。

このように、確かに管理入院していない事例はあります。ですが、(母体の状況、医師や病院の方針などはあるでしょうが)基本的には多胎妊娠は30週から管理入院ということが通常なのだという印象を受けました。
私がかかっていた赤十字病院では、30週目に入れば、双胎妊婦の管理入院は当然・避けては通れないという方向で、最初から医師や助産師から様々な説明や指導を最初から受けていましたし、私もそのつもりで26週目くらいの受診から常に入院グッズを持って来院していました。

管理入院の時期

普通の帝王切開は1日前入院だが、双子だから陣痛が来て緊急手術になるリスクを考えると早めの入院がよいと医師から言われました。

管理入院の状況(持続点滴投与)

同室の方に同じ多胎妊娠で管理入院されているお母さんがいらっしゃいましたが、二十四時間点滴をしていなければお腹が張ってしまいようで、数日に一回、お風呂のために点滴を外すだけで寝たきり状態で頑張っておられました。

一週間の入院

私は医療処置が必要ではなかったので入院期間を短くしていただきましたが、入院してから色々と問題が出てきたように思います。
まず最初に、お腹が大きくなりすぎて股関節の痛みが酷かったです。日によっては歩けないこともありました。手すりに縋って動かない足を進める私を見かねて、助産師さんが歩行器を用意してくださいました。股関節の痛みとお腹の重さでもんもんとしていたはずなのに、『人生初の歩行器を妊娠で使うなんて!』と自分の状況に笑ってしまいました。

入院してから余計にお腹が大きくなりました。初産なので自分ではあまり違和感なく、NICUに入らないためにももっと大きく育てばいいと思っていましたが、後で自分のお腹の写真を見ると正直、大きすぎて気持ち悪いと思ってしまうくらいです。お腹が重すぎて、外来で通えないという方も多いようです。
そして、同時にお腹の張りというものを経験しました。外来時、かすかに張っているねと言われても、さっぱり分からないくらいでした。多胎妊娠は子宮が通常より余計に大きくなるため、お腹が張りやすいと聞いていたので、自分が鈍感なのかとも思っていましたが、本当に張っていなかったようです。
通院中、お腹が張っているときに飲んでくださいと処方された薬を、たまに「よく分からないけど、普段と少し違うから張っているのかな~」というときに、飲んだことがあるのですが、全くの勘違いでした。

管理入院のメリット

管理入院の最大のメリットは、やはり専門家がすぐ側にいるということでしょうか。これにつきると思います。一度、夜中にお腹の張りが強くて、手術室目前の部屋に収容されましたが、そのときは入院していてよかったと実感しました。

管理入院のデメリット

入院ということで、外出できないストレスが思い浮かぶかも知れませんが、そもそも体が重すぎて動けません。36週に入ってからは、病床のベッドの柵を掴んでようやく起き上がれるくらいです。
胎児と羊水もろもろを合わせておよそ5kg。私は過去に5kg以上の体重の増減を経験したことがありますが、緩やかに全身へ肉がついた肥満と、急激にお腹への一点集中で重みがかかるのではわけが違います。5kgの荷物なら抱えられますが、常時、自由に重心を変えられないものを連れて回るのです。圧迫により仰向けに寝ることもできません。ただただ、出産の日まで忍耐です。重くて動こうという気も起こりません。

しかし、動けないので暇ということには変わりがありません。自宅と違って、暇潰しとなるものも病室では揃いがよくないでしょうし、体の自由が利かないが故に、余計に暇を感じることも多いかも知れません。

そして、個人の感覚によるものがあるかと思いますが、寂しさが伴います。管理入院されている妊婦イコール安静がつきものなためでしょうか、朝食のトーストを焼くときに顔見知りができて少し会話をするくらいの交友しかありませんでした。基本的に一人でいて平気な人間ですが、自らの意思であることと、そうでないのとではやはり違います。

というわけで、最大のデメリットは、やはりコスト面でしょう、結婚したとき、医療保険に加入したのでプラスマイナスちょいプラスくらいです。

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