妊娠中のリスク
妊娠中のリスク確率
早産
早産(妊娠37週未満の出産)率
双子は42.2%、三つ子は85.0%、四つ子は88.9%となっています。
また、双胎(双子)における前期破水(陣痛が始まる前に赤ちゃんを包んでいる膜が破れて水がおりること)の頻度は、単胎の約4倍と高確率となっています。
早産予防(子宮頚管縫縮術)
双胎では明らかではありませんが、早産・切迫早産の既往がある人や子宮筋腫など早産のリスクが高い人は積極的に実施します。
三胎(三つ子)以上では子宮頚管縫縮術が行われます。
私はこの手術を行っていないので、詳しい手術内容まで知らずすみません。
予防
予防的な子宮収縮抑制剤の投与の効果は明らかではありませんが、おなかが張りやすいので、出来るだけ張らないような管理が必要となります。
双胎は原則として、妊娠早期から2週間毎に妊娠検診を施行し、胎児発育、羊水量、産道のチェックをしています。多胎の産休は25週からですが、より早期から無理をしないようにすることが妊娠経過を改善します。とくに絨毛膜性双胎では妊娠26週から遅くとも30週より管理入院を考慮します。入院後の子宮収縮抑制剤は落ち着いていれば飲み薬で対応できますが、飲み薬でコントロールできなければ持続点滴投与が必要となります。
2絨毛膜2羊膜ではリスクを個別に評価し、安静の程度を指示します。
3胎妊娠では妊娠20週から24週より入院管理を考慮します。
このように、多胎では自宅安静、入院安静が妊娠期間の延長と胎児の予後改善に有効ですが、一方で妊婦とサポートをする家族の方々にも精神的なストレスがかかります。
私は管理入院らしい管理入院はしませんでしたし、内服のコントロールだけですみました。出産後、「特に問題なくこれたのは母体がとても健康だったのだろう」とは助産師に言われましたが、だからといって、管理入院しなければならないのは、お母さんが悪いというわけでは決してないと思います。気をつけていても事故が向こうからやってくることもあるし、。誰も責められないことだと思います。
医師の方針にもよるかと思いますが、
かかっていた病院は、常に病床がいっぱいだということで、帝王切開前日に来院を薦められたというお母さんの話も実際に聞いたことがあります。
30週目に入れば、双胎妊婦の管理入院は当然だという流れで、医師や助産師の方々も対応されていましたし、私も26週目くらいの受診から、常に入院グッズを持って来院していました。多胎妊娠はそれで普通なのだと思います。
同室の方に同じ多胎妊娠で管理入院されているお母さんがいらっしゃいました。お風呂も毎日のように入れていません。
低出生体重児(2500g未満の赤ちゃん)
多胎妊娠では、膜性を知っておくことがとても大切です。なぜなら、単胎妊娠と比べて妊娠中に色々なトラブル(貧血・妊娠高血圧症候群・早産などの合併症)を起こしやすいので、早くに診断・予防することが必要なのです。
赤ちゃんは羊膜と絨毛膜という2つの膜に守られています。外側の膜が絨毛膜、内側の膜が羊膜と呼ばれていて、絨毛膜の一部が胎盤となるのです。つまり、大雑把に表現してしまえば、絨毛膜=胎盤の数ということになります。この胎盤の数によって、赤ちゃんを取り巻く環境が違ってきます。
一絨毛膜性双胎
胎盤を共有しているため、二人に平等に血液が届かないと体重差が生じるなどトラブルを起こしやすいです。
二絨毛膜性双胎
胎盤は別なので栄養も酸素もそれぞれに送られます。一絨毛膜性双胎と比べると妊娠中のトラブルは少ないです。
双子だと判別される時期
一卵性
一卵性の場合、片方の影に隠れていて、後になってもう一人いると判別されたこともあるそうです。
二卵性
二卵性の場合、基本的に胎盤が二つ見えるのですぐ分かることが覆いです。
私は最初に病院へ行き、その場ですぐ胎盤が二つあったので分かりました。現代の科学にびっくりですね。